後悔があるとすれば、亡くなる3ヶ月ほど前、かわらず 寝る前、布団に潜り込んでくる凜子を、珍しく夫が「たまにはいいじゃない」と、朝までそうするよう促してくれたのに「癖になるから…」と、凛子のベッドに移したこと。
あの時は、今後もかわらぬ日々が続くと思っていたから。
今にして想えば、その時を大事に、一緒に寝てやれば良かった。
いつかは終わりが来る生命。
それは自分にも言えること。
前職で総合病院にいた頃は、それが痛いほどわかっていたはずなのに。
どこか、ずっと一緒にいられる…と、日々の慢心が後悔へと繋がる。
12月5日に凜子が虹の橋を渡ってから、11年4ヶ月、毎日 共に暮らした彼女の不在に まるで自分の人生も半分 終えた様な感覚に。
喪失感よりも、更に もう会えない…ということの辛さ。
あの愛くるしい 慕ってくる子が、もう私のこれからの人生に不在。
私自身、人生の旬の時期を 全力で愛した相棒。あんなに一対一で向き合って、精魂込めて 関われるanimalはもうないだろう。私の体力的にも人生の展望的にも。
凜子が唯一無二の存在です。
そう思うと、半ば 自分も、人生の午後への突入を感じるというか、ある意味 若さというライフステージを失ったと捉えている。
あれだけ慈しみ、情が通い合い、関係性を紡いでも、いずれ別れが来る。
周囲は、順番が逆でなくて良かったと慰めてくれる。もちろん、小動物の最期を看取るのは、綺麗事ではなかった。
ただ、こんなに愛して尊い時間を過ごしても、別れが必然で こんなに打ちひしがれるなら、そもそも どうして生命はこの世に生まれて来るのだろう…
いずれ死を迎えたら、どこへ逝くのだろう…
誰も答えを持ち合わせていない問いを胸に、昨日は伊勢神宮へ。
凛ちゃんが他界し しばらくした頃、隕石が伊勢に降ったというニュースがあったので、凛ちゃんかなぁ と。
見つけに行かなきゃ。
何となく、下宮の谷間にある 名もない社の辺りに気配を感じました。
帰り道、鳥居をくぐる時、ふと振り返り この森に居るなら安心だ…と。
不思議な事が起こりました。
身につけていた、ペンダント トップが忽然と姿を消したのです。チェーン部分は、しっかりあるのに。…いつどこで⁈ 夫も狐につままれたようです。
あれは 母から引き継いだ お気に入りのオパール…
凜子 隕石を回収?にいくはずが、大事なものを置いてくることになりました。
何かと私のヘアピンなど、お気に入りアイテムを巣に隠し持っていた凜子。
きっと オパールをそばに置きたくなったのかもしれません。
今頃、ころころ 転がしているのかな?
今も凜子が大好きです。ずっと胸に想っているよ。
いつかまた、逢えるかな☆彡
元気に走っていた頃の凜子↓